介護ロボットってどんなもの?

最近、よく耳にするようになった「介護ロボット」という単語。平成26年度「介護ロボット等導入支援特別事業」で補正予算が組まれたことで、より多くの人がその存在を知ることになったのではないでしょうか。国では、団塊の世代が75歳を迎える『2025年問題』を喫緊の課題とし、深刻な人材不足に陥っている介護現場に見守りセンサーやロボット等を導入して、介護者の負担を軽減する施策に取り組み始めています。今後、さらに身近なものになっていくであろう「介護ロボット」とは、いったいどんなものなのでしょうか? それぞれの特徴とともにご紹介いたします。

■移乗介助機器(装着型)

要介護者の移乗介助の際に、介助者の身体に装着して腰への負担を軽減するもの。

HAL介護用 腰タイプ
CYBERDYNE株式会社(http://www.cyberdyne.jp/
特徴:人が体を動かす際に脳から筋力へ送られる「生体電位信号」を読み取って、装着者の動きをサポートする。

介護用マッスルスーツ
株式会社菊池製作所(http://www.kikuchiseisakusho.co.jp/
特徴:モーターではなく、非常に強い力で収縮する空気圧式の人口筋肉を使用。水中でも使える。


■移乗介助機器(非装着型)

介助者が一人で要介護者の移乗を行える機器。介助者の身体には装着しない。

自立支援型移乗介助ロボット「愛移乗くん」
株式会社アートプラン(http://www.artplan.ne.jp/
特徴:介助者が不要で、下半身に障害があっても、自らおんぶの姿勢がとれる要介護者なら一人で移乗することができる。

ロボヘルパー SASUKEマッスル株式会社(http://www.musclecorp.com/index.php
特徴:SASUKEの2本のアーム(腕)を使用し、要介護者の下に敷かれた専用のスプリングシートごと要介護者を優しく抱き上げる。ベッドから仰臥位のまま自然な形で移乗できる。


■移動支援機器(屋外型)

高齢者の一人外出(歩行)を支援する手押し車型の支援機器。四輪移乗の車輪を有し、モーター等で移動をアシストする。荷物等を安全に運搬できる仕様でブレーキもついている。

電動アシスト機能付き歩行車「フラティア」
株式会社カワムラサイクル(http://www.kawamura-cycle.co.jp/kawamura_hp/index.html
特徴:自動アシストブレーキ付き。80分の充電で連続使用時間5時間。買い物カゴを座面に載せられる。


■移動支援機器(屋内型)

要介護者自身または介助者一人の支援で、ベッドからの立ち上がりやトイレでの一連の動作をアシストする屋内移動用機器。


■排泄支援機器

設置位置が調整できる排泄物処理機器。排泄物を室外へ流す、または容器や袋に密閉して隔離することにより、排泄物のにおいが室内に広がらないようにする機能がある。

ベッドサイド水洗トイレ
TOTO株式会社(http://www.toto.co.jp/products/ud/bedsidetoilet/index.htm
特徴:水洗トイレで、バケツによる使用後の排泄処理が不要(事前の配管準備が必要)。設置位置の変更も可能。

ポータブルトイレ<座楽>アウーネ
パナソニック エイジフリー株式会社(http://sumai.panasonic.jp/agefree/
特徴:使用者に合わせて座面の高さを調整できる。排泄物トレイ等が取り外し可能で丸洗いできる。

■認知症の方の見守り機器(介護施設型)

複数の要介護者を同時に見守ることができる施設向けのシステム。センサーや外部通信機能を搭載しており、施設内において要介護者が離床した等の情報を介助者間でリアルタイムで共有できる。

シルエット見守りセンサ
キング通信工業株式会社(https://www.king-tsushin.co.jp/solution/wos-system/
特徴:要介護者の起き上がり・はみだし・離床を区別して検知し、画像でPC等へお知らせ。要介護者の様子はシルエット画像で確認できるので、プライバシーも保護できる。

介護施設向け見守りシステム まもるーの
ASD株式会社(http://mamoruno.miel.care/
特徴:複数の要介護者のベッド上での状態(起きている・睡眠中・離床した)をリアルタイムでPCやスマートフォンで確認できる。室内の温度・湿度・電気の消し忘れ等も管理可能。


■認知症の方の見守り機器(在宅介護型)

転倒検知センサーや外部通信機能を搭載し、要介護者の危険を検知して介助者へお知らせする在宅介護向け見守りシステム。複数の部屋を同時に見守ることができ、要介護者が端末を身に付ける必要がない。浴室や暗闇でも使用可能。

見守り支援システム「いまイルモHI」
株式会社ソルクシーズ(http://www.solxyz.co.jp/
特徴:壁等に設置したセンサーにより、要介護者のお部屋での様子をスマートフォンやタブレット等にお知らせ。インターネット環境があってもなくても利用できる。


■入浴支援機器

要介護者の浴室から浴槽への出入り、浴槽をまたいで湯船につかるまでの一連の動作が、要介護者自身または介助者一人のみでできる機器。特別な設置工事不要なもの。

リフト付シャワーキャリー
積水ホームテクノ株式会社(http://www.kaigoshien.com/index.shtml
特徴:座面に座った状態のまま、脱衣→洗体→入槽が可能。コンパクトに収納ができ、移乗台としても利用できる。

※経済産業省・厚生労働省による「ロボット技術の介護利用における重点分野」の5分野8項目を元に作成。(http://robotcare.jp/

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